藍染について
藍染めとは
藍染とは植物染料「藍」を用いた染色技法です。藍には虫が嫌う成分が含まれているため、防虫効果が期待できると言われています。それだけではなく、藍は消臭効果や細菌の増殖を抑制する効果、紫外線防止効果もあると考えられています。
藍に含まれる成分「トリプタンスリン」には強い抗菌作用があり、アトピー性皮膚炎への治療効果が期待できるといった研究結果もあります。肌に優しいため、皮膚炎などのトラブルを抱えている人でも安心して着用しやすいでしょう。
藍染の使い方
主に衣類として加工される藍染は、糸に藍の染料が浸透しており、そのまま触れると色移りしやすいです。そのため、初めて使う前には、たっぷりの水またはぬるま湯で一度洗う、「色落とし」が必要となります。
藍染の洗い方
藍染の製品は水またはぬるま湯で、手洗いか手押し洗いをおすすめします。洗濯機で洗うのもいいですが、色移りがしやすいので他の衣類とは別にする方が良いです。
藍染の保管方法
直射日光の当たらない場所で保管してください。また、強く擦れると他の衣類に色が移るので、できれば藍染だけで、少なくとも色の薄いものとは一緒にしないようにしてください。
茜染めとは
茜染とは、アカネという多年生植物の根を使って染める草木染の一種です。茜は赤というよりも少し黄色味を帯びた赤、夕焼け空の赤い色が特徴的です。
茜は古くから薬草として用いられており、浄血や保温、体の活性化といった効果が期待されてきました。
このほかにも、女性特有の月経予防薬や止血の効果ももたらしてくれるとされ、重宝されていたようです。